武士道の「美意識」を学ぶ。

五郎入道・正宗を訪ねて(鎌倉その2)

 

伝説の刀工

相州「五郎入道・正宗」を訪ねて鎌倉にやって来ました。

 

美しい「江ノ島、富士山、稲村ケ崎」。

この景色を「正宗」も見ていたのでしょうか。

 

この波や、山のラインを見ながら「波紋」をデザインしたのか?

などと考えてしまいます。

 

 

ちなみに現在は、海の横を「江ノ電」が走っています。

天気の良い日は、窓から海が見えて素晴らしい景色。

 

藤沢から乗って

いよいよ鎌倉駅に到着しました。

 

駅を出ると、休日だったこともあって

たくさんの人と車。

鎌倉は観光でも人気のスポットです。

 

 

かつて

正宗が住んでいた時代は、この道路もなく、

きっと

こんな感じだったのでしょうか?

 

 

タイムスリップして見てみたいですね。

それを見れないのが、

歴史の面白いところでもあります。

 

とにかく

正宗という刀工は

とっても「謎」の多い人物。

 

実在しなかったのでは?という説が出たこともあります。

 

また、ある本には

生没年不詳と記してあるかと思えば、

 

他の本には文永元年(1264)

相州鎌倉今小路(いまのこうじ)に生まれたと記してあります。

 

とにかく、「日本刀」に興味のない人でも、

「マサムネ」の名前は聞いたことがあるほど有名な刀工。

伝説になった部分もあると思います。

 

 

なぜ?伝説になったかと言えば、

 

それは残った作品と

正宗が「刀鍛冶中興の祖」と称され、その門下に

 

郷義弘(ごうのよしひろ)

佐伯則重(さえきのりしげ)

志津兼氏(しずかねうじ)

金剛盛高(こんごうもりたか)

隠岐(おき)の左衛門三郎

備前長船(びぜんおさふね)兼光

同じく長義

美濃 関の金重

山城 長谷部国重

石見 直重

 

などの「正宗十哲(まさむねじってつ)」という

刀工の「スーパースター達」を排出したからです。

 

そのような

日本刀剣史上、重要文化財クラスの作品を作る

多くの弟子を育てた正宗だからこそ、

伝説になったのですね。

 

 

さて、鎌倉駅を出て

大通りを渡り、左に曲がると、鶴岡八幡宮。

 

そこを右に曲がって少し歩くと

看板が見えてきました。

 

 

見ると

 

本覚寺(ほんがくじ)と書いてある案内看板。

 

ここに「正宗」と関係のあるものがあると聞き、

行ってみることにしました。

 

 

本覚寺(ほんがくじ)に辿り着きました。

素敵なお寺ですね。

 

中に入ってみます。

 

 

庭には

美しい「梅の花」が咲いていました。

 

さらに

 

奥に歩いていくと

何か・・・

 

石碑が立っています。

 

 

「正宗」

 

 

「正宗」と彫られた文字ですね。

 

 

やはり、

正宗にゆかりのある場所なのでしょうか。

 

さらに奥に行ってみることにしました。

 

 

こちらにも「正宗」と書いてある碑を発見。

 

 

作品だけは「国宝」として残り、

 

今では、正宗がどんな人間だったか?など全く不明ですが

「正宗」がこの鎌倉に住んでいた証を発見しました。

 

そして、

 

さらに奥に入ってみることに・・・

 

定かではありませんが、

 

歴史に詳しい方からの情報で

「正宗」の墓があると聞きました。

 

 

 

見ると

たくさん

 

お墓が並んでいました・・・

 

その中を

手をあわせながら、ゆっくり進んでいくと

 

その石の模様が

 

「顔」のように見える

不思議な形の墓を発見。

 

 

 

・・・・・!

 

これが

 

 

「五郎入道・正宗」の墓

 

と伝えられている墓です。

 

実のところは、

正宗「親子」の墓と伝えられているそうで、

今では、どちらが正宗のものか分からなくなっているそうですが、

 

現在もこのように美しく花が飾られ、大切に守ってありました。

 

 

そっと墓に手を合わせました。

 

もちろん

正宗の生命は、もう存在しません。

 

しかし

彼が残した

 

美しい「日本刀」に、

今も「正宗」の「生命」が輝いているように思います。

 

約700年前の刀が

現在も存在することが凄い。

そして

あらためて

この鎌倉で「武士の魂」を作った「正宗」に

心から感謝する1日になりました。

 

 

五郎入道・正宗を訪ねて(完結編)はコチラ

 

資料:学研 図説 日本刀大全

国立博物館

 

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