誠心館夏期合宿(平成28年)その1

 

 

平成28年(2016 年)

7月23、24日

 

熊本県の美里町「元気の森かじか」にて

誠心館「夏期合宿」を開催。

 

 

今年は

4月14日(21時26分)と

16日未明に発生した

 

最大震度マグニチュード7.3の

熊本地震により

 

熊本「武蔵会」の皆様は

今までにない

経験をすることになりました。

 

また、

今回の地震によって

犠牲になられた方には心より

お悔やみ申し上げますとともに、

 

被災された皆様方に

お見舞い申し上げます。

 

 

 

 

合宿の行きがけ、

高速道路を利用しましたが

 

まだ、様々なところで

工事が進んでおりました。

 

地面の亀裂などを見ますと

この地震が、いかに大きかったか

がわかります。

 

しかし、熊本は

復興に向けて進んでおります。

 

 

私達も多くの皆様からの声援に

励まされながら、

 

 

3ヶ月が経ちまして、

なんとか全員無事で

合宿を開催することができました。

 

 

 

 

 

80代の中川先生は

ご家族の協力もあり、

 

家の中の片付けも終わったとのこと。

 

色々と

大変なこともあったと思いますが

 

明るい笑顔の中川先生を見て

安心いたしました。

 

 

 

 

 

山田先生は、

自衛隊の皆様のおかげで

 

避難所にて仮設のお風呂に

入ることができたという

お話しを明るくされていましたが

 

断水や、食料がなかったり

さぞ、大変だったと思います。

 

 

だからこそ、この合宿のように

今まで普通にしていたことが

どれだけ有難いか

 

朝起きて、食事して

トイレに行って、電気をつけて、

車に乗って、コンビニ行ってなどの

 

当たり前のことが

 

どれだけ有難いか

を実感しました。

 

また、

全国から声援をいただき、

本当に嬉しく思いました。

 

多くの皆様に心より感謝いたします。

 

武士道美術館も少しずつ

更新してまいりますので

どうぞ宜しくお願いいたします。

 

 

 

 

 

さて、今回の「座学」は、

 

ちょうど地震があった

4 月16日に開催する予定で

中止となった

 

「菊池一族と延寿鍛冶展」で

太田先生が講演する予定だったものを

 

少し簡略化して剣士の皆様に

ご紹介いたしました。

 

 

 

 

地震の前日、私と太田先生は

菊池にて

菊池観光協会の皆様と

 

西郷隆盛の曾孫の

西郷隆文さんと

ご一緒させていただき、

展覧会の準備をしておりました。

 

 

そこで大きな地震を体験し

結果的に展覧会は中止となったのですが

 

また、いつの日か

菊池の「延寿刀」の魅力を

ご紹介できればと思います。

 

 

 

 

写真は「延寿国秀」。

 

国秀は延寿国村の末孫と伝えられ、

水心子正秀に学んだと言われます。

 

今回は、持ち主の方から特別に

 

延寿国秀と

同じく肥後・熊本の刀

「同田貫」をお借りして

手にとって勉強いたしました。

 

 

 

 

こちらは

同田貫兵部

 

 

 

 

震災で

落ち込んでいた気持ちも

 

「日本刀」によって勇気づけられたように

会場が盛り上がりました。

 

やはり皆様、日本刀が好きなんですね。

 

 

居合道の時、私達は、

 

稽古の前と後に

必ず「刀礼」をします。

 

 

 

 

それは日本刀が

 

たんなる「物」ではなくて

「神聖なもの」だから。

 

 

そして、現代において

日本刀を活用しているのは

 

私達、居合人だけですので

「斬る」ということだけではなく、

 

「神聖なもの」、

そして「芸術」として

日本の伝統文化を学びたいと思いました。

 

また、

熊本には、「熊本の刀」があります。

 

武士の国と言われた「熊本」の

「武士の精神」を支えたのは、

 

この「延寿」や「同田貫」、そして

私の人生のテーマであります

「肥後鐔」の職人達の想いだったと思います。

 

 

今、熊本が大きな被害を受け、

必死に戦っている時こそ

 

熊本の「伝統」を大切にし、

前に向って進んでいきたいと思いました。

 

 

誠心館夏期合宿は

(その2)に続きます。

 

 

 

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2 Comments »

 
  • 幸野雅英 より:

    合宿ではお世話になりました。ありがとうございました。武士道の文化と日本刀。
    これは、日本人として後世に絶対に残したい文化です。座ること、たたむこと、結ぶこと等々、武士道の文化には沢山の習慣や文化が伝わっています。人生という道(往来)を行き来しながら居合道、武士道をとうして生き方を学ぶ。自説です。
    いくつか、画像をいただきます。

    • ohta より:

      幸野様

      こちらこそ
      ありがとうございました。

      別府大学の皆様に参加していただき
      とても充実した合宿になりました。

      どうぞ今後もご指導宜しくお願いいたします。
      太田

 

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