西行や

紀友則などの歌人は

桜の短命さを

歌の主題にして嘆いています。

 

それは、勿論

桜が美しいからですが

 

もう一つの理由は、

 

桜の短命さが日本人の

「美学」に合うからでしょう。

 

ヨーロッパで愛される

薔薇の花も美しいのですが

 

薔薇の花には棘があり、

花は枝についたまま

朽ち果てていきます。

 

それに比べて

日本の桜は

棘を隠し持ってはいない。

 

そして自然の赴くままに

と言うより

 

最高に美しい瞬間に

見事に散っていく。

 

そのような桜の持つ気高さが

日本人の価値観にあったからこそ

「武士道」と言えば「桜」なのです。

 

本居宣長も

「しきしまの やまと心を 人とはば

朝日ににほふ 山桜花」と詠みました。

 

彼は

桜花の「美学」を実感したのでしょう。

 

 

そして

この季節になると私は

 

細川ガラシャの辞世の句

 

「ちりぬべき

時知りてこそ 世の中の

花も花なれ 人も人なれ」

 

という言葉を思い出します。

 

今日も様々なことに

感謝しながら

一瞬一瞬を

大切にしたい。

 

みなさんは今年の「桜」を

見ましたか?

 

 

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1 Comment »

 
  • 山内壽隆 より:

    久しぶりにメールします。桜は熊本城でのお城まつりに今年も参加しました。裃を着用して、春日校区の歴史や成り立ち、名所旧跡等々を大勢の見物客の中で口上を述べるもので楽しく演じることだ出来ました。さて、今年も京都大会で6段錬士を受験します。月日の経つのは早いですね。道場での練習になかなかいける時間を見出せませんが、先生の教えを守り堅実な居合を披露したいと思っています。京都でお会いする日を楽しみにしています。

 

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