福寿草(大寒)七十二候
花をのみ待つらむ人に
山里の雪間の草の春をみせばや
これは
藤原家隆の歌で「利休居士」の
茶の真髄として引用される歌。
花は春にその美しさを開かせますが、
人目につくことがない冬の山里にも
懸命に咲く花の命があります。
我々はともすれば
「花」ばかりを求めますが、
目立たない山里の雪に咲く
緑草の美しさに感銘を受ける感受性を
育てることも大切だと思います。
また、
美しいと感じるのは
身体と精神の調和に基づく直観。
茶道も居合道も
純粋な「直観」を求める
終わることのない自己修練
と思います。
雪は美しいだけではなく、
不自由と辛抱とを長い間
人間に強いる。
しかし、そんな苦しい中でも
解放を予感させる小さな兆しを発見し、
人は感動するのです。
いよいよ
大寒(だいかん)になりましたね。
皆様、お元気ですか?
1月20〜2月3日までの大寒は、
その字が表すとおり
1年で最も寒い時期。
この時期の「花」は「福寿草」です。
幸福と長寿という意味が込められた
素敵な名前の花。
寒い寒いと部屋に閉じこもるのではなく、
利休居士の「侘び茶の心」を感じながら
日本の美しさを感じてみては
いかがでしょうか?
花をのみ待つらむ人に
山里の雪間の草の春をみせばや
藤原家隆
自然の中に小さな幸せを
見つけてみませんか?
きっと、
あなたの毎日が豊かになるはずです。
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