鶴(小寒)七十二候

 

日本には古くから

一年を四等分した「四季」、

二十四等分した「二十四節季」の他に

 

365日を七十二等分した「七十二候」

という「季節の移ろい」を愛でる

風習があります。

 

日本という自然豊かな国の

草花や野鳥、虫や野菜、

果物や旬の料理などを通じて

 

皆様の心が豊かになれることを願い

七十二候をご紹介してまいります。

 

1月5日〜19日までは

「小寒(しょうかん)」。

寒さが極まる少し前なので

小寒と呼ばれます。

 

さて

この季節の野鳥として有名なのが

「鶴」です。

 

 

「鶴」は

日本では北海道の釧路湿原や、

山口県周南市、

鹿児島県の出水市などに

渡来するのが有名で

いずれも天然記念物に指定されています。

 

「鶴」は鐔のデザインでも

肥後金工師「林又七」の

鶴丸透かし鐔などにも使われ、

 

また家紋にデザインされるなど

武士の時代から愛された鳥です。

 

また、俵屋宗達の

「鶴図下絵和歌巻」は

本阿弥光悦の書蹟としても代表作ですね。

 

私も肥後金工師「林又七」と

同じ時代を生きた宗達をテーマに

作品を描きました。

 

この絵は、まさに

この(小寒)の時期に

観ていただくと七十二候や、

又七の肥後金工への想いを

感じていただけるかもしれません。

 

 

さて、

武芸に励む皆様は

寒稽古が始る季節ですね。

 

また、茶道の皆様は

新しい年を迎えて、

初釜の茶事などの時期でしょうか?

 

ここから節分までが

最も寒い季節ですので皆様

どうぞ、お身体をご自愛くださいませ。

 

でも、

寒いからと言って

家の中に閉じこもってばかりも

もったいないですよね。

 

ちょっと足を伸ばし

自然を観れば

そこには日本古来の美が溢れています。

 

もっと自然を感じながら

人生を豊かに生きていきましょう!

 

きっと

あなたの生活が

素晴らしいものになりますよ。

 

 

 

 

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