大川家具「匠の世界」で新事実

 

 

今日は、

 

とっても驚きました・・・

 

 

 

平成25年 2月11日(月・祝)まで

 

太宰府の「九州国立博物館」において、

 

「大川匠の世界コレクション2013」が開催されています。

 

 

ところで

 

皆さん、大川家具をご存知ですか?

 

大川市は福岡県にある「家具生産高日本一」を誇る

木工の産地です。

 

 

大川の歴史はさかのぼること約470年前。

 

室町幕府十二代将軍・足利義晴の家臣、

榎津遠江守の弟として 生まれた

 

「榎津久米之介」が、

家臣に商工を営ませたことに始まると言われています。

 

そして
中興の祖となったのが、江戸時代後期の「田ノ上嘉作」。

 

嘉作は、釘を使わず、木に穴や切り込みを入れ

組み合わせた「榎津指物」を作りました。

 

以後、「田ノ上一門」の名工が

時代にあった新しい技術を習得し、

今日の大川家具の礎を築きます。

 

なんと

 

その・・・

 

「田ノ上嘉作」の子孫が

 

 

 

うちの子供だったのです。

 

 

「?」

 

「??」

 

「えっ?」

 

私も聞いて「?」って感じになりました。

 

正確に言うと

私の奥さんの「おばあちゃん」が「田ノ上さん」。

「田ノ上嘉作」の子孫だったのです。

 

 

そんなこと全く知りませんでした。

 

大川家具は、「田ノ上一門」の名工の技術を受け継ぎ、

明治時代初期になり、

大川独特のデザインや機能を持った榎津箪笥を制作。

 

当時、

1「木挽きによる製材」

2「金具製造」

3「塗装技術」

4「木工職」の

4つ技術をもった職人が分担で作業を行い、

1つの作品を完成させていました。

 

この頃から、

家具の産地として町が形成されていきます。

 

 

第2次世界大戦が終わると、

戦火で家を失った人からの需要が高まり、

大川の木工業は急速な発展を遂げます。

 

この頃になると、

「のこぎり・かんな・のみ」の手作業から

「カッター・手押しかんな・自動かんな・角のみ」の

機械作業へと移行。

 

これまでの半分の工程での生産が可能になり、

一大産業として成長しました。

 

 

今回は、そんな歴史と伝統を持つ

大川市で活躍する若手の皆様が、

自身の持てる知恵と技術の限りを披露しています。

 

大川の代名詞でもある家具の匠はもちろん、

木を知り尽くした木材の匠、

繊細な技で空間を彩る建具の匠など、

総勢23名の匠がテーマごとに分かれた

仮想の居住空間を作ります。

 

 

中でも注目したのが

「有限会社アサヒ突板工業さん」の作品。

 

木材を薄くスライスした突板を

ガラスやフィルムといった木材以外の

異素材に貼ることで、

突板の新たな可能性を追求しています。

 

 

武士の時代の「和」のテイストを持ちながら、

 

北欧家具の「ハンス・J・ウェグナー」や

デンマークの「アルネ・ヤコブセン」

ミッド・センチュリーの「イームズ家具」とも

相性がいい「照明」。

 

また、ガラスに薄い突板を貼ってデザインした

こちらの作品も魅力的です。

 

 

ガラスに突板を張り、その裏からシートで

デザインを作り、照明を入れてあります。

 

「木の温もり」が伝わり、自然の中にいるような

リラックスした世界になるのが魅力です。

 

「伝統は永遠の流行」と言いますが、

 

「伝統」と言う「型」を持っているからこそ

新しい革新が生まれるのだなと

大川の皆様の作品に感動しました。

 

今後も伝統の「大川家具」に注目していきます。

 

それにしても、

 

我が子と「大川家具」に、こんな「縁」があるなんて・・・

 

そんなこと、全く知らない「うちの子供」は、

展示会場で遊んでましたが、

いつか、

この「家具の世界」に興味を持つかもしれません。

 

いつか・・・誕生日に「のこぎり」とか買ってやろう・・・

 

教えていただいた「アサヒ突板工業」の皆様に

心より感謝いたします!

 

有限会社アサヒ突板工業さん公式サイトはこちら

 

資料:一般財団法人大川インテリア振興センター大川維新の会

大川観光協会、有限会社アサヒ突板工業。

参考資料:wikipedia

足利義晴像(土佐光茂画、1550年京都市立芸術大学芸術資料館蔵

 

 

 

 

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