福岡城と筑前城郭展

 

酒は呑め呑め 呑むならば

 

日本一(ひのもといち)のこの槍を

 

呑み取るほどに呑むならば

 

これぞ真の黒田武士

 

 

黒田節で、有名な

母里  太兵衛(ぼり たへえ)。

 

あの福島正則(ふくしままさのり)邸を訪問した

黒田氏・武将の彼が

 

正則に「飲み干せば何でも褒美を取らす」と

 

大盃に注がれた酒をすすめられた際に、

この酒を見事に飲み干し、

 

約束通り褒美に正則自慢の槍

「日本号」を貰い受けたという伝説のサムライ。

 

その彼の・・・・

 

 

子孫である

「母里  市兵衛  忠一  先生」にお会いしました。

 

 

 

 

 

本日は、母里先生 と

筑前福岡「黒田武士顕彰会」共催、

 

「筑前城郭研究会」主催の展覧会

 

福岡城の復元を考えよう

「福岡城と筑前城郭展」に参加してまいりました。

 

 

会場は福岡市天神にあります

西鉄ソラリアプラザ イベントスペース 「ゼファ」。

 

会場には多数の歴史ファンが集まっていました。

 

 

黒田節で有名な

母里  太兵衛(もり たへえ)の子孫である

 

母里先生は、現在、

福岡  黒田藩伝「柳生新影流兵法」荒津会にて

師範をされていらっしゃいます。

 

会場には、鎧兜も展示され、

「柳生新影流兵法」についてもご説明がありました。

 

 

今年は2013年、

そして、来年2014年の「NHK大河ドラマ」は

福岡藩の始祖である「黒田官兵衛」に決定したこともあり、

 

博多は、早くも「黒田」が盛り上がっています。

 

 

さて、

「福岡城と筑前城郭展」を

いよいよ見学します。

 

昨年の「武士道美術館・福岡城ツアー」を

ご覧になった方はご存知の通り、

 

福岡には現在、「城」がありません!

 

だからこそ、今回の展覧会で、

城全体の雰囲気を見たいと思います。

 

その前に・・・

ある「一人の先生」が

 

情熱を込めて「手作り」で作った

 

こちらの

素晴らしい「模型」をご覧下さい。

 

 

 

会場に集まった歴史ファンからも

「おお〜」という歓声が出るほどの素晴らしさ。

 

皆さん、熱心に見てます。

 

 

なんと

全て、文献を調べ、手作りで「8年」、

 

「8年」ですよ。

 

それだけの長い年月をかけて

この城を制作した偉大なる「アーティスト」。

 

それが、この先生。

 

 

筑前城郭研究会 会長 「小田原 早嗣(はやつぐ)」先生。

 

先生に、お話をお聞きすると

丁寧に教えてくださいました。

 

しかも、

 

特別に

 

城の中身も見せていただけることに。

 

 

なんと

 

城だけでなく、中身も作っているとのこと。

 

 

よく見たら、先生!

襖絵(ふすまえ)まで描いてある。

 

文献や資料を元に、畳のサイズも正確に割り出して

制作したとのこと。

 

 

当然、他の屋根も外れます。

中身も正確に作ってある。

 

凄い!

 

 

先生、あの〜

黒田は「秀吉」の側近ですよね?

 

当然、「利休居士」とのつながりもあり、城内に

「茶室〜」なんかは、

 

あったんですかね?

 

先生:「もちろん!」

 

 

「ほら!」

 

 

お〜!

 

細かい!作ってある!

 

 

先生のこだわりに驚かされていると、

今度は、先生が

 

「昔は、冬の寒い日に、お城にいる殿や姫の

部屋をどうやって温めたか知ってます?」と問題。

 

そう考えてみると・・・

 

当然、お城に今のような「電気」があるわけでもなく、

「どうやって温めたのだろうか?」

 

と考えていると

 

 

「炭櫓」を教えていただきました。

昔は、この炭櫓で家臣が「炭」を作り、

殿や姫の部屋に運んで、寒い部屋を温めていたんですね。

 

 

それにしても、よく作ってある。

この福岡城の他にも

筑前にはいくつもの城がありました。

 

 

松尾城

 

 

若松城

 

 

鷹取城

 

 

直方(のうがた)藩主館

 

 

東蓮寺藩主館

 

もう「凄い!」としか言いようがありません。

よく作ったと思います。

 

これ、プラモデルとかではなくて、

紙や木で、しかも、文献を細かく調べて

作っているから凄い。

 

先生は、今後、電動式で動く模型や

「ライトアップ」することを考えていらっしゃるようで

今後も楽しみです。

 

 

とうぜん、会場は大盛況でした。

キャラクターの「HINO WAN KO」も応援!かわいいですね。

 

展覧会は大成功。

多くの皆さんが展示の素晴らしさに驚いている様子でした。

 

 

本日は、みなさん、いかがでしたか?

 

 

現在は、

このように福岡に城はなく、城跡しかありませんが、

かつては、この場所に「小田原先生」が作られているような

城が存在したかと思うと実際に見てみたいですね。

 

ちなみに徳川を警戒して、

黒田が、あえて天守閣を作らなかったという説も

ありますが、その謎も歴史のロマンです。

 

 

本日は、本当に楽しく勉強になるイベントでした。

福岡城の復元には、とても興味があります。

 

筑前城郭研究会の皆様、

筑前黒田武士顕彰会の皆様、

柳生新影流兵法「荒津会」の皆様、

 

そして

「母里先生」と「小田原先生」に

心より感謝いたします。

本日は、ありがとうございました。

 

 

黒田官兵衛の福岡城に興味のある方は

こちらもご覧ください。

実は最強の福岡城

 

 

資料:wikipedia 母里友信  福岡市博物館 所蔵 図

HINO WAN KO  (さつきちえふみ)作

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