武士の「食」を楽しもう。

武士の稽古「鮎釣り」

 

「鮎釣り」が「武士の稽古」だった・・・

 

みなさん、ご存知でしたか?

 

本日は、

今から旬の「鮎」についてです。

 

 

6月、

天然鮎が解禁となり

待ちわびた釣り人たちで賑わう季節。

 

脂がのってくるのは夏ですが、

香りの強いのは初夏の鮎で

「スイカのような甘い香り」がすることから

「香魚」とも呼ばれています。

 

清涼感をもたらす食材で

川魚が苦手な人でも

鮎なら食べられるという人も多いですね。

 

 

鮎はなんと言っても塩焼き。

お茶事などでも鮎焼は出ますね。

 

美しい川底の石についている藻類を

食べることで「高い香り」が生まれた鮎を

塩焼きにして、頭からワタまでいただきたい魚です。

 

神功皇后の時代から

日本人に食べられていたという鮎。

 

加賀藩では、表立って武芸を奨励すると

幕府から謀反を疑われたため、

 

武士の稽古のために鮎釣りが取り入れられ、

刀の代わりに竿を振り、

渓流を歩きながら足腰を鍛えたとのこと。

 

そう言えば、武術研究家の

「甲野善紀」さんにお会いした時、

自然の中にある岩場で

武術のバランス感覚を身につけると

おっしゃっていました。

 

居合道を修行する方には

この練習法を取り入れている方もいます。

 

ちなみに加賀藩では武士だけが

無許可で鮎釣りができる特権を持っていたとのこと。

 

また、加賀の武士達は

鮎を鮎で釣るという友釣りを卑怯と考え

毛針を使って鮎と勝負することから

「加賀毛針」が発達したとのことです。

 

これからの季節に美味しい鮎。

鮎焼きが出れば雰囲気も和み、

話題になること間違いなしですね。

 

涼しげな器で

茶事や食卓で楽しんでみてはいかがでしょうか?

 

 

 

 

 

 

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