1400年ぶりに露出 黄金の文字
本日2015年1月23日(金)の
西日本新聞の朝刊にて
「庚寅大刀
輝く黄金の19文字 福岡市、
1400年ぶりに露出」
の記事が掲載されていましたので
ご紹介いたします。
福岡市は22日、
同市西区の元岡古墳群で出土した
鉄製大刀(全長75センチ)から、
西暦570年を意味する
「庚寅(こういん)」の文字など
金象眼が施された19文字全ての露出に
成功したと発表した。
文字は4~6ミリ四方で、
全ての文字に95%前後の
高純度の金が使われていたことも判明。
1400年以上前に刻まれた
黄金の文字が鮮やかによみがえった。
19文字は
「大歳庚寅正月六日
庚寅日時作刀凡十二果□」。
未判別の最後の文字は
「練」の可能性が高く、
庚寅の年の正月6日に作ったことや、
何度も鍛えられた
上質な刀だと記していると
みられるという。
大刀は2011年9月に出土。
国内で暦が使われた最古の例で、
古墳から出土し
金象眼が確認された大刀は、
全国に3例しかない。
市は13年11月から、
刀を覆ったさびを
手作業で落とす作業を続けてきた。
調査指導委員会委員の
坂上康俊九州大教授(日本古代史)は
「楷書の毛筆を忠実に写そうという
強い意識を感じる文字もあり、
美的センスが高い」と評価。
同委員長の
西山要一奈良大教授(保存科学)は
「国宝級の価値がある」と話した。
大刀は23日から3月31日まで、
同市博多区井相田の
市埋蔵文化財センターで展示される。
=2015/01/23付 西日本新聞朝刊=
あらわになった金象眼の19文字(福岡市提供)
資料:西日本新聞電子版より
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