七十二候(小満)きす
歴代の徳川将軍が好んだ魚。
それが「きす」。
万物しだいに長じて
天地に満ち始める時期
それが、今の季節「小満」。
前年の秋に植えた麦が成長し
穂を実らせるため、
少し満足するという意味から
小満と言われてきた
この季節に多くの人達に愛され
徳川将軍も好んで食べた魚が
「きす」なのです。
初夏から初秋にかけて産卵する為、
餌をよく摂るようになるので
美味しくなり、餌を摂るために
水面近くに集まる魚なので
釣り人にも人気の魚です。
江戸前天ぷらには欠かせない魚で
「海のアユ」と呼ばせるほど
美しい魚で、江戸時代、
歴代の徳川将軍はキスを非常に好み、
毎朝の食膳に、焼いたものと
煮たものをそれぞれ2匹、
必ず出させていたのだそうです。
美味しいことにプラス
縁起もかついだという話。
キスという漢字は魚偏に
喜ぶ(鱚)と書きますが、
これがめでたいとされていたようです。
柔らかで上品な味の白身は、
塩焼きや刺身、天ぷらなど
美味しくいただけます。
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