二天一流(細川家伝統兵法二天一流)

細川家がいなければ、

宮本武蔵の「五輪書」は存在しなかった。

剣豪・「宮本武蔵」の才能を最も認めた一族。

それが「細川家」です。

2012年1月8日(日)

福岡県太宰府市の九州国立博物館にて

「細川家の至宝」展の特別企画

ワークショップ「剣豪・宮本武蔵になろう!」が開催。

二天一流を見学いたしました。

この日の太宰府は観光客でいっぱい。

「細川家の至宝」展も大盛況でした。

宮本武蔵。

戦乱の世が終息に向かおうとしていた16世紀末、

不世出の剣豪がこの世に誕生しました。

 

生涯に60回以上の真剣勝負に挑み、

名立たる武芸者に勝利して名を上げるも、

平和な時代に自分を活かす場を見つけられず

長い放浪生活を余儀なくされました。

そんな武蔵を理解したのが、細川忠利公。

肥後藩藩主、現在の熊本県のお殿様です。

 

忠利公よって武蔵は才能を認められ、晩年は、

熊本県にて過ごしたことがきっかけで、

五輪書をはじめ、兵法二天一流が残ることになったのです。

今回は、その細川家に伝えられた

宮本武蔵の兵法と生き方を体験し、

二刀流の剣豪・武蔵になりきるワークショップが開催。

対象は小学4年~中学生です。

講師は、宮田和宏先生

(細川家伝統兵法二天一流11代継承者)。

まずは先生達による二天一流の演武を見学します。

相手が攻撃をしかける瞬間に勝負が決まる迫力ある演武。

武蔵の技を現代に見れる貴重な体験です。

右手に大太刀、左手に小太刀の二刀を用いる独自の兵法。

幼い頃に私が見た、松永展幸先生の二天一流を思い出しました。

居合道にも相手の懐に入り込み、攻撃する技がありますが、

二天一流の場合、

右で受けた時には、すでに左手が斬っている状態。

武蔵が幾度の闘いの末に辿り着いた究極の型なのでしょう。

参加している子供達の表情も真剣そのもの。

いつの時代も「強くなりたい」と願う気持ちは同じ。

きっと子供達も「武士」の強い心を持って

自分の人生を闘っていこうと思っているのかもしれません。

先生達のあたたかいご指導により、子供達も二天一流を学びます。

やさしく丁寧に子供達に教える先生達。

師匠から弟子に愛情を持って伝える

日本の武士道を体験する良い機会ですね。

わずかな時間でしたが、貴重なご演武を見学させていただきました。

関係者の皆様に心より感謝いたします。

今後も武士の美学を研究していきたいと思います。

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