第23回(観世流)緑諷会番組
平成25年6月30日(日)
福岡市の白金能楽堂にて
第23回 能(観世流)緑諷会番組が開催。
なんと
私達の居合道の師匠である
塩川先生が出演されました。
実は、
塩川先生
居合道だけでなく
観世流の「能」も修行されています。
本日は「唐船」と
仕舞「羽衣」を見学させていただきます。
都会の中に
こんな素敵な「能楽堂」があることを
今まで知りませんでした・・・
私は「能」が好きで
今まで何度も拝見しましたが
塩川先生が「能」に挑戦されているのには驚きで、
あらためて凄いと思いました。
こちらは「唐船」の台本。
内容は、
唐(中国)に住んでいた祖慶官人という人物が
唐と日本で争いがあった時、
捕らえられ日本に留められます。
そして箱崎の某に使用人となり、過ごすうちに
2人の子をもうけ、気がつくと13年経っていました。
一方、唐に残された2人の子が
父の生きていることを知り、
宝を父に換えて帰国しようと船に宝を積んでやってきます。
そのことを知らされた祖慶は、夢かと喜び、
箱崎の某の許しを得て帰国しようとしますが、
日本でもうけた2人の子が
一緒に連れて行ってほしいと泣き悲しみます。
それに対し唐の2人の子は早く帰国しようと迫るので
板ばさみになった祖慶は「身は一つ、心は二つ」と
海に身を投げ死のうとします。
その親の心の哀れさに打たれ、
箱崎の某は、祖慶が日本の2人の子を連れて
帰国することを許します。
親子は喜び、楽を奏して、出船に乗り、
唐を目指して行く・・・
というストーリーです。
そして
天鼓、
楊貴妃、
頼政、
松虫と続きます。
能の世界の奥深さに
だんだんと引き込まれていきます。
そして、いよいよ塩川先生の仕舞「羽衣」です。
春の朝、三保の松原に住む漁師・白龍は、
仲間と釣りに出た折に、
松の枝に掛かった美しい衣を見つけます。
家宝にするため持ち帰ろうとした白龍に、
天女が現れて声をかけ、その羽衣を返して欲しいと頼みます。
白龍(はくりょう)は、
はじめ聞き入れず返そうとしませんでしたが、
「それがないと、天に帰れない。」
と悲しむ天女の姿に心を動かされ、
天女の舞を見せてもらう代わりに、衣を返すことにします。
羽衣を着た天女は、月宮の様子を表す舞いなどを見せ、
さらには春の三保の松原を賛美しながら舞い続け、
やがて彼方の富士山へ舞い上がり、
霞にまぎれて消えていくというストーリーです。
能の世界にとって2013年は特別な年です。
能の大成者である「観阿弥」の誕生から680年。
その子「世阿弥」の生誕650年にあたるこの年に
この会を見学できたのは本当に幸せでした。
塩川先生と関係者の皆様に心より感謝いたします。
皆様もぜひ、
能の素晴らしさを知っていただきたいと思います。
本日はありがとうございました。
資料:ザ能ドットコム
You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. You can skip to the end and leave a response. Pinging is currently not allowed.
塩川先生が「能」にまで通じておられる姿を拝見させていただき、感激しました。塩川先生の居合道へのお考えを「博多居合研究会」の毎日の日記をブログを通じて拝見させていただきながら、私も勉強をさせていただいています。その尊敬している塩川先生が「居合道」から「能」までを修行されておられるお姿にさらなる尊敬の念が増すばかりです。心から、塩川先生には感謝しております。