私達の稽古について

 

 

毎週、

火曜日と金曜日に稽古を行っております

「博多居合研究会」。

 

現在、道場である福岡県・護国神社は

改装中のためブルーシートが貼ってあります。

 

 

 

ブルーシートがあっても

床をモップ掃除すれば足の裏が真っ黒になります。

 

 

そんな中でも

みなさん熱心に稽古に励んでいます。

 

 

練習は夕方の5時から始まり、

早く来た人から個人練習、

 

中学生から70代まで幅広い世代が集まります。

 

そして7時ぐらいから全体練習を行い、

8時から大会形式の「演武会」を行います。

 

 

 

 

なぜ　「この形になるのか？」

 

全体の練習では

剣理・術理を学ぶために

技を細かく分解しながら練習していきます。

 

ここでは「月影」という型の手の位置。

 

 

正面に対して左「45度」の角度に座る自分に

 

「立った敵」が間合いを計って攻めてきた・・・

 

 

間合いに至って仕掛けてきた敵が

上段に振り冠った瞬間！

 

ボクシングで言うところの「カウンター」を狙って

その両内甲手に

 

立ち上がりながら斬り付けた瞬間が「この写真」。

 

 

 

ここで大切なのは

相手の斬る瞬間にタイミングを合わせて

下から斬りつけること。

 

ただの「形」だけ稽古しても

そのタイミングを想定しなければ意味がありません。

 

ちなみに

少し怖い話ですが

自殺目的に「手首」を切りますよね？

実際には手首を切ってもすぐには死なないそうです。

 

しかし「お医者さん」でもある池田宗家に伺ったところ

 

この「手首」を斬られれば致命傷となる。

 

手首を斬られて血が溢れている中で

「前」に向かって来る敵はいない。

この状況ならば「必ず後ろに後退する」。

 

その瞬間に、

 

対敵　後退するを踏み込みて真向に斬り下ろし、

勝ちを制する技とのこと。

 

 

 

戦国時代の姫達が短刀で自害する時に

今のリストカットのようなことをせずに

 

頸動脈を斬ったのは

早く意識が無くなり確実に命を落とすから。

 

手首を斬っただけでは、すぐに死ぬわけではない。

 

だから、透かさず

追い込んで真向から斬らなければ勝てない。

 

なので

 

この「月影」という技の手首を斬る強さは

両手を「斬り落とす」ほど強く斬ってはいけない

 

受け止めるような感覚、

それよりもスピード、

カウンターを狙うタイミングが重要。

 

 

そして「追い込むところ」は透かさず、

この時間が遅ければ、相手は後退するので

斬りそこなう。

 

この間合いをちゃんと理解しているかどうか？

で技が全然違ってきます。

 

 

左足一歩踏み込んで

追い込むと同時に「真向より斬り下ろす」のは

こういう理由からです。

 

 

 

 

塩川先生の熱心な指導で

みんなも剣理・術理を学びます。

 

 

また御宗家は

「相手が少し前にいた場合、横にずれた場合」など

ありとあらゆる状況を想定して

「型」を考えなければならないとおっしゃいます。

 

形稽古を通じて術理を深く身につけ

全ての動きが「居合」で対応できるように

稽古することが重要です。

 

 

 

そして8時から

段別に別れて「演武会」を行います。

 

この「演武会」によって

「集中する」訓練を行います。

 

実際の相手をイメージして演武。

 

これを毎週、繰り返し行うことで

少しずつ居合の技が上達していきます。

 

お互いが刺激し合いながら

成長できる環境に

いつも感謝しています。