パラグアイの武士
「博多居合研究会」の新人「マルセロ」さん。
「九州大学」に留学するために
南米「パラグアイ」から来られました。
ちなみに
「居合道」の始祖「林崎甚助」公が誕生した
天文11年(1542年)あたりに
「パラグアイ」で起きた出来事を見てみると
「ブエン・アイレからの探検隊により
アスンシオンが建設されスペイン領になった。
この建設はラ・プラタ川からアルト・ペルーへの陸路・・・」
と書いてあり、何のことか
「初めて聞く言葉」でよく解りません。
きっと「マルセロ」さんから見れば、
このように
私達、「武士道」のいろんなことが
よく解らないでしょうね。
いや、もっと「武士道」は
彼にとって難しいかもしれません。
「礼に始まり、礼に終わる」と言われる武士の文化。
日本刀という「物」にも「礼をして始まり、
礼に終わる」独特の文化です。
道場に入る時、
道場から出る時も「礼」を行う。
礼=敬意「思いやる心の現れ」。
それは世界共通でも、日本は独特。
もともと「木」と「紙」でできた
小さな家に住んだ日本人。
その中で周囲に気遣うことを
自然に身につけました。
ちなみに
「失う」
「礼」と書いて
「失礼」。
最近は、ライフスタイルも変化して
いろいろと「失われてきた」かもしれませんね。
私達、「道」と名のつく
「居合道」「茶道」「剣道」「空手道」に
なぜ?「型」があるのか?
それは「型」から入って「心」に至るため。
人間は自分が思っていることを相手に伝えるために
言葉や身振り手振りも含めて「カタチ」で表現します。
そのため
武士は「型」を通じて
「礼法」を学び、身につけ、
無駄のない美しい立ち振る舞いができるように
努力しました。
そして、それを続けることによって「品格」が高まり、
やがて「心」に至る。
私達はみんな、それを修行しているのです。
人を斬るために練習しているわけではありません。
言葉は解らないけど、
「心」を磨きたいのはパラグアイから来た
マルセロさんも同じだと思います。
そんな彼が日本の「武士道」を
学びたいと思ってくれることに心から感謝です。
一生懸命、居合道を習い
「順刀その二」という技を練習されています。
マルセロさんの
まだ、習ったばかりの「順刀その二」です。
国境をこえて
「武士道」を学びに来てくれたマルセロさんを
みんなで応援していこうと思います。
これからも、頑張ってくださいね。
そして、私達も「パラグアイの文化」を少しずつ
学びたいと思いました。
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