小田原・北条攻め(前編)

 

神奈川県 小田原市にやってまいりました。

 

ここ神奈川県には、

仲の良い従兄弟が住んでおりまして、

子供の頃から何度も訪れた大好きな場所。

 

でも、この小田原市は今回が初めて。

実は昔から、行ってみたい場所でした。

 

その理由は、なんと言っても

「豊臣秀吉の小田原・北条攻め」。

 

上杉謙信さえ落とせなかった小田原城を

いかにして秀吉が落としたか・・・

もう歴史に詳しい方には、

何の説明も必要ないと思いますが、

今回、初めて訪ねてきました。

 

 

小田原市は人口19万6,546人(2013年2月1日現在)

 

北条氏が5代、100年にわたって治めた城下町。

神奈川で「北条」って言うと、

北条政子のあの北条を思い出しますが、
小田原の北条氏は、鎌倉の北条氏ののちにおこった一族で、

後北条と呼ばれ、その始祖は日本初の戦国大名と言われる

伊勢盛時(いせもりとき)のちの北条早雲です。

 

 

この前、BS朝日さんの

「歴史発見・城下町へ行こう」を見て、

北条早雲のイメージが変わりました。

 

農民に優しい一面もあって、

地元の人達に今でも愛されている武将なんですね。

 

 

さて、小田原に向かいます。

今回は藤沢から車で行くことにしました。

 

すると左手に海が見えてきました。

この海に長宗我部元親・九鬼嘉隆らの率いる

水軍がいたのでしょうか。

 

 

進んでいくと「小田原」の看板が見えてきました。

実は、道が大渋滞して夕方になり、

ギリギリに小田原城に到着しました。

 

 

天正18年(1590)4月、関東最大の勢力を誇る

戦国大名小田原「北条氏」の本拠地である小田原城は、

全国統一を推し進める関白「豊臣秀吉」率いる

諸大名の大軍に包囲されます。

 

 

北条氏の当主「北条氏直」は、

臣従を迫る豊臣秀吉と交渉を続ける一方、

小田原城をはじめ諸城を強化し、総動員態勢を整えます。

 

 

小田原城に城下の街ごと囲む全長9kmに及ぶ

長大な大外郭を構築し、決戦に備えていました。

 

結果的に交渉は決裂。

氏直は、国境線に固めるとともに小田原城に主力を投入、

さらに領内100ヶ所に及ぶ支城の防備を固めて

防衛体勢を整えました。

 

豊臣方の軍勢は水陸あわせて約22万。

 

 

なんと恐ろしい数でしょう。

石田三成曰くの「戦は算術なり」という言葉からすれば、

北条の小田原城が例え、難攻不落の城とは言え、22万はケタ違い。

 

北条早雲が生きていれば、どんな策をとったでしょう。

 

 

その場所に徳川家康らを先鋒とする秀吉の本隊は東海道、

前田利家・上杉景勝率いる北国勢が

上野国(群馬県)から北条氏の領国に侵攻。

 

 

我らが細川忠興公も出陣されています。

 

 

それにしても

北条氏にとってこの「22万の大軍」どう見えたんでしょうね。

 

蒙古の襲来を初めて見た博多の人?

ペリーの黒船を見た幕末の武士?

いやいや、

 

もはや

映画「インデペンデンス・デイ」クラス

「宇宙人が攻めてきた!」ぐらいの

恐怖だったに違いありません。

 

そんな大軍に対して、大外郭の出現により

中世最大の規模を誇った小田原城には、

6万とも伝える人々が籠り、豊臣秀吉・徳川家康をはじめ、

織田信雄・蒲生氏郷・羽柴(豊臣)秀次・宇喜田秀家・

池田輝政・堀秀政など、名だたる戦国の英雄を迎え撃ち、

3ヶ月に及ぶ攻防戦を展開しました。

 

 

この時に有名な秀吉の「一夜城」が築かれます。

一夜と言いますが、実際には約4万人が動員され、

天正十八年の四月初めから六月下旬までの

80日間が費やされたと言われています。

 

映画で話題になった「のぼうの城」も

この北条征伐の中のエピソードですね。

 

各地で様々な戦闘が繰り広げられていました。

 

 

その舞台になった小田原城にやっと到着しました。

すっかり夕方になってしまいましたが

とにかく行ってみようと思います!

 

「小田原・北条攻め」は、後編へつづきます。

 

 

 

資料:小田原城、wikipedia

豊臣秀吉、徳川家康、北条氏直像(早雲寺所蔵、土佐光起筆)

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