暦刻んだ大刀 金文字(福岡・元岡古墳)
平成25年1月23日(水)の西日本新聞にて
「暦刻んだ大刀 金文字」という記事が
掲載されましたのでご紹介します。
福岡・元岡古墳
暦刻んだ大刀 金文字
全国3例目 重要人物が所有か
福岡市は22日、同市西区の元岡古墳群から出土した
鉄製大刀(たち)に西暦570年を指すとみられる
「庚寅(こういん)」などの漢字が刻まれた銘文の
成分が金であることが判明したと発表した。
古墳から出土した刀剣で、表面を彫って金を埋め込む
金象眼が見つかったのは全国3例目。
市埋蔵文化財調査課によると、
大刀は2011年9月に出土。
「庚寅」の干支(かんし)と「正月六日」の日付など
19字の漢字が刻まれており、国内で暦が使われた
最古の例として注目された。
昨年12月から大刀の表面のさびを削り取った結果、
銘文の一部が現れ、埋め込まれた2ミリ四方の成分を
分析したところ、金であることが分かったという。
市は今後、象眼の全体像解明に取り組み、
類例との比較などを通して、
所有者や製作地の特定を進める方針。
西谷正・九州歴史資料館館長(東アジア考古学)は
「金で文字を刻んだ大刀は当時の最高級品で、
所有者は重要人物といえる。
大和政権から与えられたとすれば、
大陸との窓口だったこの地域の重要性を示すものだ」と
話している。
資料:西日本新聞朝刊より 平成25年1月23日(水)
※写真は昨年、武士道美術館で取材した
5世紀前半の今宿古墳群周辺
伊都と地区画整理事業地内(西区徳永)の徳永B遺跡。
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