平成24年 肥後古流・献茶式(後編)

 

平成24年10月19日(金)

熊本市の水前寺・成趣園内 出水神社にて

肥後古流の皆様による 秋季例大祭・献茶式が開催。

 

前編では献茶式をご紹介しました。

 

後編は、献茶式後、開催された

古今伝授の間にての茶会をご紹介いたします。

 

 

古今伝授の間は、

細川幽斎公が後陽成天皇の弟である

八条宮智仁親王に古今和歌集の奥義を伝授した場所。

 

目の前には水前寺公園の庭がひろがります。

 

 

同じ場を共有する人同士が思いやり、

移ろいゆく自然を受けとめ、

余裕ある眼差しで世界を見つめる。

 

今、日本人が忘れかけているものを

肥後古流は「無言」で教えてくれます。

 

 

肥後古流は「武士」の茶の湯。

そのひとつひとつが

居合道の型に通じる無駄のない動き。

いつも勉強になります。

 

 

水前寺公園の景色を見ながらの

茶会が本当に素晴らしく

まるで

武士の時代にタイムスリップしたような気持ちでした。

 

 

続いては、場所を

社務所茶室、

酔月亭に移して茶会が開催されました。

 

一般には、なかなか見ることができない

水前寺公園の魅力と

肥後古流の美しい世界をご紹介いたします。

 

 

肥後古流が数百年にもわたって

熊本に根付いてきたのは、

 

茶の湯が可能にする「直心(じきしん)の交わり」、

心と心の交流が

このうえない悦びに溢れるものだから。

 

千利休・細川三斎公の美学が

平成の時代にも受け継がれています。

 

 

ちなみに

ここが水前寺公園の源泉。

ここから美しい名水が湧き出しています。

 

 

亀の形をした石。

まるで本物みたいですね。

 

 

最後に

細川三斎公

直筆の掛物と花入れが出迎えてくれました。

 

あらためて肥後古流の茶道が

総合芸術であることを実感しましたし、

この素晴らしさを

一人でも多くの皆様に

知っていただきたいと願いました。

 

 

今回も

武士の美意識を学びました。

あらためて

肥後古流の皆様に心より感謝いたします。

 

You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. You can skip to the end and leave a response. Pinging is currently not allowed.

コメントを残す

XHTML: You can use these tags: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

武士道