座右の銘(武士の言葉その17)
寝屋を出るよりその日を
死番と心得るべし。
かように覚悟が極まれば
物に動ずることはなくなる。
藤堂高虎
藤堂高虎は
農民から成り上がった戦国武将です。
最初は浅井長政に仕え、
姉川の戦いで武功を立てましたが、
なかなか思うようにいかず、
苦労しながら転々と仕官先を変え、
豊臣秀吉の弟の秀長に仕えて
やっと成功の糸口をつかみました。
やっと天下の豊臣に仕えることができたと思ったら
今度は秀吉が亡くなります。
秀吉が亡くなると今度は
徳川家康に主人を変え
徳川での武功を立てるように努力したのです。
ちなみに彼は
生涯で主人を8回変えたと言われています。
ある意味、武士道なのか?と考えると
疑問を持つ人も多いと思います。
当時、彼は世間で裏切り者や
卑怯物などと言われましたが
高虎のように変化する人間しか
戦国の世は生きれなかったのだと思います。
75歳で亡くなった高虎の身体には
刀や槍の傷だらけで
指も数本ちぎれていたそうです。
この言葉は
今、その瞬間を生きて
人生を後悔しないように日々、高虎が
自分自身に言い聞かせていたのかもしれません。
寝屋を出るよりその日を
死番と心得るべし。
かように覚悟が極まれば
物に動ずることはなくなる。
藤堂高虎
参考資料:KKベストセラーズ一個人 戦国武将入門
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