古今伝授の間
西暦500年から
1,500年までに生まれた文学が
全ヨーロッパで生まれた文学作品を
質および量で圧倒している国。
それが「日本」。
その日本が
世界に誇る文学の一つに
「古今和歌集」があります。
本日は、
その「古今和歌集」とゆかりのある
熊本県・水前寺公園にあります
「古今伝授の間」をご紹介します。
古今伝授の間は、
熊本県の重要文化財に指定されている
約400年前の戦国時代の建物で、
京より大正元年に移築され、
現在に至っています。
中には、禅宗とともに
中国より伝えられた
火燈窓(かとうまど)と言われる窓があり、
部屋の中から外を絵画のように
切り取るデザインがあります。
一の間の襖には、狩野永徳の弟子
海北友松(かいほうゆうしょう)の
絵と伝えられる
「竹林の七賢人」があります。
もともと古今伝授の間は、
あの日本の美の極致と言われる
「桂離宮」を建てた
八條宮智仁(としひと)親王の学問所で
戦国時代に細川幽斎(ゆうさい)公が、
古今和歌集の
「解釈の奥義」を伝授した建物です。
細川幽斎公は、
肥後細川家の初代で
足利家から、織田信長に仕え、
戦国時代に
武と文の両方で活躍した人物。
桐の文様は皇室の家紋、
襖の引き手の家紋は
十六菊が使われ、これも同じく
天皇家の紋を表しています。
実は
「桂離宮」の原型が
「古今伝授の間」。
木材の九割が当時のまま、
鑑定の結果、
1600年前後のものだそうです。
この柱は、
日本の真実を見たんでしょうね。
関ヶ原の合戦時、
石田三成15,000人の兵に対し、
500人で篭城した幽斎公は、
田辺城の1本の松の木に
「古今伝授の松」の札を掛けており、
その松が保管されています。
それがこの松。
この松は全部知っているんでしょうね・・・
ご存知のように
幽斎公には
古今和歌集の継承者だったことから
天皇が勅命を出してまで
命を助けたいと願う
「才能」がありました。
戦争を「芸術」で沈めた細川幽斎。
私達、「武士道美術館」のテーマも
そこにあります。
夕暮れの水前寺公園。
敷地内には出水神社があります。
こちらは、
細川幽斎公をはじめ
細川忠興(三斎)公など
細川家の歴代藩主を
祀っています。
今年の正月の参拝も
賑わっていました。
熊本には武士の文化が
今もそのままに残っています。
皆様も水前寺公園、
古今伝授の間、出水神社に
遊びに来ませんか?
水前寺公園
住所 | 〒862-0950 熊本市水前寺公園8-1(水前寺成趣園内) |
電話番号 | (096)383-0074 |
料金 | 高校生以上400円/小・中学生200円 (30人以上の団体は1割引) |
開園時間 | 8時30分~17時00分(12月~2月) 7時30分~18時00分(3月~11月) |
公共機関 | 市電・市バス水前寺公園前下車徒歩5分 |
自動車 | 益城熊本空港インターから県道36号線を水前寺方面へ、約20分 |
※車いすでの訪問可能(水前寺公園入口で車いす貸出1台あり、対応トイレ園内にあり)
古今伝授之間
電話番号 | 096-381-8008 |
営業時間 | 9時00分~17時30分 |
また、
古今伝授の間には
熊本の老舗、お菓子の「香梅」さんの
美味しい和菓子が食べれます。
抹茶と一緒にいかがですか。
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