知足亭天常
肥後金工には、志水甚五というスーパースターがいるのですが
その甚五が大好きで甚五風を作り続け、名を残した
知足亭天常という人がいます。
模写という表現が適切とは思いませんが、ここまでの技術があれば
自分風を作ってもよかったんじゃないか?と思うんですが
やはり、志水甚五が大好きだったんでしょうね。
肥後金工・志水家の特徴は
真鍮据文の鷹や、ボーッとした顔の梟など
思わず笑顔になるような作品ばかり。
初代から五代までゴッホのような独特のデッサンが特徴です。
日本美術の世界では俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一などの
「琳派(りんぱ)」と言って
世代を超えて影響を受け合う芸術家達がいますが
知足亭天常さんも、志水家のスタイルに影響を琳派のように受け
作品を作ったんですね。
名前をサインするとこにも
知 甚五作とか チ 甚五作とか入れています。
江戸時代、熊本県の八代市には
日本でもトップクラスの芸術家が集まっていました。
知足亭天常もまた肥後金工のスーパースターです。
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