水前寺まつり

2010年11月6日、7日
熊本市で行われた「水前寺まつり」に参加してきました。

本年は、肥後細川家 初代である幽斎公の没後400年にあたり、
また、幽斎公が古今和歌集の秘説を伝授した「古今伝授の間」の
全面改修が完了したことを記念して開催されています。

私は縁があって武田流 流鏑馬(やぶさめ)の甲冑行列に重臣役で参加。
甲冑を着るのも初めてですが、馬に乗るのも初めて。

初めて馬に乗るのに鎧甲冑・・・・

盆と正月が一度に来たような緊張と感動。

武田家は源氏の流れを組む流鏑馬の名家。
武田家より細川幽斎公に受け継がれた流鏑馬の儀式を再現するために
水前寺の正面鳥居前から流鏑馬会場まで、
武者姿の甲冑行列が行われます。

まずは参加者への説明会が午前中から行われました。


細川の紋に弓。なんだか今から「関ヶ原」が始まるようです。


いよいよ着付け開始。
初めての鎧甲冑です。どんな感覚なのか楽しみでした。


なんか仮面ライダーのコスチュームのように腕には鎖が。
ずっしりと重く、これなら刀ではなかなか斬れません。


すねにもプロテクターが。
これもなかなか頑丈です。

おそらく戦国時代、鉄砲が出るまでは
刀よりも槍のほうが威力あったでしょうね。
甲冑の隙間を槍で刺すしか斬れないと思うほど頑丈でした。


これだけでも重い。昔のサムライは体力があったんでしょうね。


胴も頑丈でした。おそらく刀で斬っても
なかなか斬れないと思います。


兜です。
これがかなり重い。
そうですね5kgはあったでしょうか。

これを着て闘えるのは半日が限界。
夏なら暑さで1時間も耐えられないのではないでしょうか?


鎧甲冑を着て演武することを想定して考えられた
私達の流派「無双直伝英信流」の「立て膝」の技をやってみました。

さすがに鎧を着ていても座りやすい。
鎧甲冑を着ても自然に座ることができます。

一度やってみたかったのですが、なかなか鎧を着ることができませんので
これは勉強になりました。


他の皆さんも準備ができているようです。


いよいよ旗が上がり、戦いの準備ができました。


古武道をされている方々が着ているのもあって迫力があります。


いよいよ馬の登場!
普段は阿蘇ののんびりした場所で生活している馬が、
いきなり街の真ん中につれて来られて

しかも大勢の人達から写真を撮られ、フラッシュを目に浴びるので
だんだん興奮しています。


いよいよスタート。
赤い服を着ているのが細川幽斎公役の方です。
私は重臣の松井の役。

ギャラリーも増えてきました。


いよいよ出陣。


この時、馬がカメラのフラッシュで興奮気味。
でも初めてだけど馬に乗るのは心地良い。


行列は水前寺公園の中に。


神社で流鏑馬の無事を祈って参拝します。


一同整列して参拝。
なんか大河ドラマのロケのようです。


武士の姿を間近に見てギャラリーも大喜び。
記念写真をかなり撮影されていました。


そして流鏑馬会場へ。


流鏑馬が開始しました。
初めて見たのですが迫力があってかっこいい。

女性もいらっしゃって
馬に乗る姿が美しかったです。

流鏑馬を行う「武田流 流鏑馬保存会」は、
熊本県の指定文化財にも登録されています。

疾走する馬上で矢を射る人馬一体の妙技に感動しました。

本当に初めての経験でしたが流鏑馬に感動しました。
「武田流 流鏑馬保存会」の皆様、ありがとうございました。

今度は
流鏑馬が終わり、新しくなった「古今伝授の間」へ。
長時間、兜をかぶっていたので髪がペタンコになっています(笑)

この「古今伝授の間」は、もともと八条宮智仁親王の学問所として建てられ
京都御苑の八条宮家にありました。

ここで細川幽斎公は中世歌壇最奥の秘説といわれた
古今和歌集の解釈を智仁親王に授けます。

実際に古今伝授がなされた建物が今も残るのは
全国でもここだけだそうです。


会場は多数のお客様でした。


いつ来ても癒される水前寺公園。


夜はライトアップされ、また美しい公園に。

今回もとてもいい経験をさせていただきました。
また、会場で肥後古流の小堀宗家ともお会いできて感動しました。
心より感謝いたします。

皆様も
是非、「水前寺公園」に遊びに行ってみてはいかがですか?
この場所も歴史と文化を感じるパワースポット。
「古今伝授の間」は県の重要文化財にも指定されています。

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武士道