肥後鐔の世界と武士道美術展02
2010年8月1日から開催しております
肥後鐔の世界と武士道美術展。
ついに
会場の様子をブログでご紹介できる日が来ました。
簡単ですが少しだけ会場のレイアウトをご紹介します。
まずは
●肥後鐔とは何か?(What)
●いつ作られたのか?(when)
●誰が作ったのか?(Who)
●どこで作られたのか?(Where) を紹介。
簡単に解りやすく説明していますので
小学生の自由研究に役立てればと思います!
また、専門家の方にも満足していただくように
江戸時代、熊本県の八代において
職人が住んでいた場所が現在どうなっているのか?
そんなレアな情報も展示しています。
ここでは肥後鐔(肥後金工)をテーマにした
太田光柾の絵画とその歴史を解説したボードを紹介。
熊本の人間国宝・米光太平光正(よねみつたへいみつまさ)氏(故)。
その米光氏から学んだ熊本を代表する肥後金工師
菊川輝夫先生が作った歌仙拵を展示。
この熊本で現在、ここまでの拵を作れる人が何人いるでしょうか?
貴重な作品です。
●歌仙拵(かせんごしらえ)は細川三斎公が家臣6人を手打ちにしたことから
六歌仙にちなんで名付けられました。
ちょっと怖いエピソードです。
この拵は千利休の美学が入っていることから
日本の拵の中で最も優れたデザインと言われています。
肥後鐔(肥後金工)を語る上で欠かせない人物・千利休。
日本のデザインの基礎を作った彼の貴重な資料も交えて紹介します。
織部焼と肥後鐔。
利休の有力な弟子である二人が、戦国から江戸にかけて
利休亡き後、何を作ったのか?
肥後鐔に隠された織部への想いなどを紹介しています。
参考にさせていただいた書籍。
出版社の皆様には大変お世話になりました。
初の個展を
島田美術館さんでできるのは本当に幸運でした。
宮本武蔵も肥後鐔を作ったアーティストの一人。
その武蔵が作った肥後鐔が見れる美術館で展示ができる。
本当に嬉しいですね。
会場に来ていただければ
常設展で武蔵の使っていた本物の刀や鐔、彼が描いた書などが見れます。
初公開。
肥後金工を語る上で
とても重要な資料が発見されました。
中根平八郎の道具箱。
中根は細川家に仕えた武士でありながら
肥後金工を作った作家。
今まで美術館でも紹介されたことがなく
個人の家で保存されていました。
また今後、いつこのような形で展示できるかわかりませんので
この機会に是非、ご覧ください。
貴重な肥後鐔と資料。
熊本だからこそ出てくる資料です。
志水甚五の鐔。
なんとも美しい質感。私は甚五が大好きです。
熊本県・八代市にある妙見宮(八代神社)の亀蛇。
その亀蛇を肥後金工師が作品にしています。
尊敬する肥後金工の研究家・伊藤満先生の書籍。
明治に出版された「肥後金工録」、昭和に出版された「肥後金工大鑑」、
「肥後の金工」、や自費出版された「肥後鐔の源流を求めて」。
また熊本の名工、金剛兵衛源盛高(こんごうひょうえみなもともりたか)氏が
私の父に書いてくれた直筆の書を展示しています。
一般の書店では手に入らない貴重な書籍ばかりを一挙公開します。
肥後鐔(肥後金工)を勉強したい方は、是非、伊藤満先生の書籍を推薦します。
http://www.higokinko.jp/
伊藤先生のサイトで書籍は購入できます。
太田光柾が描いた作品。
今回、多くの方に作品を販売してほしいと言われて嬉しかったです。
ただ、これが初めての個展ですので販売は全く考えていません。
本当に皆様に感謝です。今後も努力してまいります。
JALのロゴマークの原型と言われる鶴丸。
写真ですか?と聞かれますが手書きです。
このブログでは紹介していませんが、8ヶ月かかったも作品もあります。
会場に展示しています。
会場には素敵な音楽が流れています。
福岡のバー「velly」の諸岡銀兵さんとDJ・iyoch@nさんが
この展覧会のために武士道mix CDを作ってくれました。
ありがとうございます!
早速、欲しいというお客様がいらっしゃいました。
ビートルズのジョン・レノンや
私が大好きな椎名林檎さんが弾いたことで有名なギターのブランド
リッケンバッカー。
そのリッケンを今回、武士道モデルにデザイン。
友人のクギヤマ君にお願いしました。
ロックと武士道。
何か似たような美しい世界を感じます。
「また、つまらぬ物を斬ってしまった・・・」
居合抜きの達人も会場でお待ちしています。
肥後鐔は現在、居合道の中で生きています。
私達、全日本居合道連盟で活動する仲間の中には
たくさんの肥後鐔(肥後金工)の愛用者がいます。
6月の全国大会でも、全国から来た先生達が肥後鐔を
持っていたことに驚きました。
ボードには私の師匠、塩川勝一先生や
岩田悠山先生を紹介するコーナーもあり、居合道の魅力を紹介しています。
無双直伝英信流の技
虎一足、月影をイメージしたポスター。
モデルは私の父です。背景はCGで表現しました。
同じく浮雲、正座の前。
先月、宗家から講習会で直々に教えていただきました。
宗家の技は素晴らしい。
その素晴らしさは、なかなかブログでは伝えきれません。
肥後鐔をあえてポップで現代的な表現にした作品。
女性に人気があり、欲しいとの声を多数いただき嬉しかったです。
世界中の美術館にポスターが所蔵されているデザイナー
松石博幸さんと今回、コラボレーションしました。
宮本武蔵 二天一流 15代宗家 松永展幸先生(故)写真右と
無双直伝英信流 範士九段 岡嶋武次郎先生(故)。
この2人に私が出会わなければ個展はしていなかったと思います。
子供の頃に見た松永先生の二天一流は私に影響を与えました。
岡嶋先生は肥後の文化を守り、職人さんを育てる活動を人生をかけて行った
偉大な先生です。一番最初に私の絵を楽しみにしてくれたのも先生でした。
皆様のおかげです。
肥後鐔400年の歴史と共に
島田美術館から私の活動は開始しました。
あせらず一歩一歩進んでいきます。
どうぞ宜しく御願いいたします。
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