第19回全日本居合道段別個人競技大会
2011年10月30日(日)大阪にて
第19回全日本居合道段別個人競技大会(全国大会)が
開催されました。
今年も全国、海外から多数の「サムライ」が集結し
伝統文化「居合道」の演武を行い競技しました。
本年は3月11日に史上最大の地震を経験。
日本中が
被災地の悲惨な状況に心を痛め、
今も復興への希望に向かっている途中です。
今回の参加者の中には
そんな復興を祈願し、演武した先生もいらっしゃいました。
全国から集まる大会ですので
被災地周辺から来られた先生もいらっしゃいました。
本当にすごいことだなと思います。
そんな先生達の「武士道精神」が
この国を救うチャンスになると思います。
きっと
私達が闘っているのは、自分自身。
人を殺すための抜刀が、人を生かすための「道」になり
「居合道」になりました。
年齢も性別も関係なく
自分自身を磨くために練習し、
この会場に集まる。
その姿が美しいから
私は居合道が好きです。
遠く離れた場所に住んでいても
私達が目指すところは、きっと同じ。
この会場で一緒に演武できることに感謝いたします。
そして居合道を教えていただいている先生達に感謝。
映像ではなく
写真でですが
素晴らしい居合道の世界を皆様ご覧下さい。
とにかく美しい「武士道美術」。
どんな映画スターより、ヒーローより
先生達の演武は「かっこいい」。
居合道とは、日本刀を用い、抜刀から納刀、および諸作法を通じ
技能の修練のみならず人格の涵養なども含めた自己修練です。
武士の魂「日本刀」で行う武道は世界でこれ一つ。
また
座った状態で、鞘から刀剣を抜き、
さらに納刀に至るまでをも含めた技術を
一つの独立した武道と成している国は
全世界でも日本のみ。
居合道の素晴らしさを知っていただければ幸いです。
十段の先生達の芸術とも言える演武が終わり
会場は大きな拍手に包まれました。
会場での位置の問題で
撮影できなかった先生達の演武もあり
ご紹介できなくて残念ですが、
皆様すばらしい演武でした。
そして
演武が終了し、結果発表。
今回、
私は2連覇ならず、
残念ながら勝つことができませんでした。
明日からまた初心に戻ってやりなおそうと思います。
今後とも、どうぞご指導よろしくお願いいたします。
そのかわり・・
今回は私の道場の仲間が多数入賞しました。
まずは橋口君。四段の部で優勝。
いつも一緒に練習してきた橋口君。
本当に自分のことのように嬉しいです。
鈴山さん。女子参段の部で3位。
はじめての挑戦で結果を出して良かったですね。
中原さん。女子四段の部で優勝。
1年間、努力し続けた姿を見ていただけに
優勝したと聞いた時
私は感動して涙が出ました。
浦野さん。女子六段の部で2位。今までも多数受賞されています。
弟は六段の部で2位。
とてもいい演武だったと思います。
同じく六段の部、財津さん。3位。
本当におめでとうございます。
最後に会長「池田宗家」よりお言葉をいただき
今回の大会も終了となります。
本当に皆様お疲れさまでした。
岩手の土屋さんと記念写真。
九州と東北。遠く離れていても志は同じですね。
ライバルと言える相手がいるからこそ
切磋琢磨して頑張れると思います。
また来年、お会いできることを楽しみにしています。
また、四国の照下先生。関東の谷田先生
本当にありがとうございました。
今日のブログに写真が間にあいませんでしたが
近畿のネイトさん。いつも感謝しています。
また塩川先生に感謝いたします。
そして岩田先生、全国の多くの先生に感謝。
私達は自分の力だけで居合道はできません。
師匠から弟子に何百年と受け継がれて今ここにあります。
また、入賞できなかった人達に聞いていただきたい。
ある古美術鑑定の先生から聞いた話です。
優れた骨董品は例え、目ききの手に渡らず
ボロボロにされても
また、次の世代の目ききが現れた時に
見つけ出されて価値を上げてくる。
だから、本物にならないとだめだと・・・
自分を信じて
師匠を信じて
本物を目指していくことが大切だと思います。
皆様がやっていらっしゃる「スピリッツ」は間違いじゃない。
素晴らしい姿を目指し明日に向かって進みましょう。
きっと光が当たる時が来ます。
皆様本当にありがとうございました。
全国の先生からも厳しいご指導いただきました。
また池田宗家からも
直接、お言葉をいただきました。
来月は宗家講習会。熊本にてお待ちしております。
さて、
大阪から
新幹線に乗って
3時間。やっと自宅に到着。
4歳の息子が
お出迎え。
「お父さん!優勝した?」
「今年は残念だった」
との私の一言に
・・・・・・
「1位でしょ!」
・・・・
どんな師匠より厳しい息子でした(笑)
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