共通する道の世界
点前には
弱みをすてて
ただ強く
されど風俗いやしきを去れ・・・
これは、
千利休が
茶の湯の教えを
和歌に託して示したとされる歌。
点前を美しく見せようとすると
動作が弱々しくなるから
凛として
緊張をといて
気持ちをやわらげ、
弱くも強くもない中庸を得た
点前ができるのがよい。
何よりも
見た目が卑しく
ならないように・・・という内容です。
また
点前には
強みばかりを思うなよ
強きは弱く
軽く重かれ
という歌もあり、意味は
点前は、
重く強く見せることだけを
思ってはいけない。
重い物を扱う時は
軽い物を扱う気持ちを
忘れないように、
そして
軽い物を扱う時は
軽々しくならぬよう、
丁重に扱う気持ちを
忘れないようにする
という歌ですが
どことなく
居合道で教わることに
通じるものがあります。
このように簡単に見えて
簡単にはできないところが
茶道・居合道・剣道などにも
共通する「道の世界」の奥深さ。
ここが、人々を熱中させる
魅力の一つなのでしょうね。
◯兵法は早きと云うこと悪し。
◯早きはこけると云いて間に合わず、
勿論おそきも悪し。
◯最も上手のすることは緩々と見えて
間の抜けざるところなり。
◯諸事しつけたる者のする事は
忙しく見えざるものなり。
道を極めた先人の言葉に学びます。
あなたの人生の
お役に立てれば幸いです。
資料:書いて覚える利休百首:淡交社編集局
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