神屋宗湛を偲び日本酒を愛する会 2019

 

平成31年(2019年)2月26日(火)

 

福岡市中央区のフランス料理

ビストロ・シェ・ラパンにて

神屋宗湛を偲び日本酒を愛する会が開催。

 

その中で 太田光柾

「肥後拵と肥後鐔から見た日本人の美意識」を

講演させていただきました。

 

※一番上の写真は博多の

神屋宗湛(かみやそうたん)屋敷跡。

その下は井伏鱒二さんの小説

神屋宗湛の残した日記です。

 

さて、

神屋宗湛とは、天文20年(1551年)、

博多の貿易商の家に生まれ、

安土桃山時代に豊臣秀吉公と対等に

付き合いができる豪商であり、

 

千利休居士とも交流し、

茶人としても名高い人物です。

 

島井宗室・大賀宗九とともに

「博多の三傑」と呼ばれます。

 

茶人としての功績は「宗湛日記」が有名で

当時の豊臣政権の内部を知る上で

貴重な史書と言われ、

 

この「宗湛日記」は

堺の豪商・津田宗及の「天王寺屋会記」、

今井宗久の「今井宗久茶湯書抜」、

奈良の松屋久政の「松屋会記」と並ぶ

四大茶会記です。

 

私は、平成28年(2016年)8月25日の

西日本新聞 に掲載されました

 

神屋宗湛邸にあった茶室

「吹毛軒(すいもうけん)」(湛浩庵)の

記事を読み、その後、市美術館で開催された

講演会に参加させていただきました。

 

 

そのご縁で

 

神屋宗湛の子孫(第十八代目)で

フランス料理「ビストロ・シェ・ラパン」の

オーナーシェフ 神屋浩さんと出会い

交流させていただくことになりました。

本当にありがたいご縁です。

 

 

上の写真は産経新聞 様の記事で

昭和20年6月の福岡大空襲で

焼失してしまった国宝「湛浩庵」。

 

このような素晴らしい

国指定の茶室が

福岡にあったなんて知りませんでした。

 

調べると「湛浩庵」は、

茅葺きの草庵風の建物で、茶室は3畳半。

素朴なたたずまいの中に、

優雅さを秘めていたとのこと。

 

この茶室で宗湛は、秀吉や

側近の石田三成をもてなしたのです。

 

そんな神屋宗湛公のご子孫である

神屋さんのお店で

今回、講演させていただける

機会をいただき本当に嬉しく思います。

 

テーマは、日本酒の会 会長の

青木様のリクエストで

 

茶道とも大変 縁のある

利休居士と細川三斎公がプロデュースした

「肥後拵・肥後鐔について」を

講演させていただきました。

 

 

内容は

1 刀装具とは何か?

2 日本人はなぜ「ちいさきもの」に

無限の豊かさをこめるのか?

3 武士の美を読み解く3つの暗号

4 歌仙拵と肥後鐔

まとめ 武士が日本刀に礼をする理由

 

古事記、古今和歌集、源氏物語など

武士道・美術館のテーマを

お話しさせていただきました。

 

おかげさまで会場は満席。

神屋様の美味しい料理と

日本酒を楽しみながら、

貴重な時間を過ごしました。

 

お集まりいただきました多くの皆様、

また、護国神社様、鳥飼八幡宮様、

そして、お声をかけていただきました

青木様、神屋様に心より感謝いたします。

 

今後も「神屋宗湛公」の歴史を学びながら、

博多の文化を

次の世代に繋げていければ幸いです。

 

関係者の皆様

本日はありがとうございました。

 

 

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