小田原・北条攻め(後編)

 

神奈川県の小田原城にやってまいりました。

 

渋滞ですっかり夕方に・・・

でも、

なんとか日のあるうちに辿り着きました。

 

今回は少し長くなりますが、

小田原城についての勉強を一緒にしましょう。

 

 

 

こちらは「伝 銅門礎石」。小田原市の解説によると

この石は、銅門で用いられていたと考えられている礎石。

 

石の大半を土中に埋め、側面を斜めに加工した部分を

櫓台の石垣に合わせて設置し、

ホゾ穴に柱材を固定して礎石としました。

 

箱根外輪山の安山岩製で、ところどころに

石を割る際に開けられた「矢穴」が確認できます。

 

 

こちらは、「銅門土塀模型」

この土塀模型は、銅門の建設を行うに際し、

事前に制作したものとのこと。

 

銅門は、江戸時代の工法、技術を採用しているため、

使用する木材や白壁の材料である土の収縮や

乾き具合などを確認する必要があり、この模型は

重要な役割を果たしました。

 

多くの方に古い建築の工法を知ってもらうために

銅門の完成を期に小田原市建築協同組合さんが

寄贈されたそうです。

 

 

そして、城のほうへと進みます。

 

もともと小田原城は、後北条氏の居城でしたが、

北条氏・没落後に城主となったのは大久保氏で、

その後、一時は2代将軍秀忠が大御所として隠居の城とする

考えもあったそうですが、実現しませんでした。

 

 

 

そして、城代が置かれた時期もありましたが、

阿部氏、春日局の血を引く稲葉氏、そして再興された

大久保氏が再び入封されました。

 

小田原藩は、箱根の関所を幕府から預かる立場でした。

1703年

小田原城は、江戸時代を通して1633年(寛永10年)と

1703年(元禄16年)の2度も大地震に遭い、

 

なかでも、元禄の地震では天守や櫓などが

倒壊するなどの甚大な被害を受けました。

 

天守が再建されたのは1706年(宝永3年)で、

この再建天守は明治に解体されるまで存続したとのことです。

 

 

 

その後、昭和になって1960年に天守がRC構造によって外観復元。

天守の本来の姿を忠実に再現するものではないとのことですが、

天守からは太平洋や石垣山城がよく見えます。

 

そして

 

さあ、

いよいよ城が見えてきました。

 

 

立派なお城ですね。石垣も立派です。

 

さあ、中に入ろう

 

と思ったら

 

残念ながら・・・

 

時間の関係で入ることはできませんでした

 

また

次回の楽しみにします。

 

 

こちらは、現在発掘中の

「御用米曲輪(ごようまいくるわ)」です。

 

これは江戸時代中期の「瓦積塀(かわらづみべい)」が

建てられたままの形で見つかったもの。

 

 

小田原城の建造物は

明治維新でほとんど失われており、

この土塀は唯一の江戸時代の建造物。

 

瓦積塀は、天守閣のほぼ北側で発掘されました。

 

基礎に地元の平たい根府川石を敷き、瓦と土を重ねて

強度を保つ構造。

 

長さ2メートル、幅90センチ、

高さは最大で1.3メートル、

敷石だけが残っている部分を含めますと

全長5メートルになります。

 

 

江戸幕府の備蓄米を小田原藩が管理し、

蔵で保管していたのが「御用米曲輪」。

 

曲輪には蔵が6棟あったことがわかっていたのですが

そのうちの1棟の遺構が姿を現しているとのことです。

 

 

すっかり日も暮れてきました。

遠くに見える山を見ながら、戦国時代を想像します。

 

この場所に戦国のオールスターが集結したんですね。

この北条攻めの後、

秀吉が天下を統一することになりました。

 

小田原の文化に触れて、

また武士の美術や文化が好きになりました。

 

次は天守閣に登りたいと思います。

皆様もぜひ、小田原に行ってみてはいかがでしょうか?

 

 

資料:朝日新聞、小田原市・小田原城開設パネル

wikipedia(小田原城)

 

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